2016年7月1日金曜日

得意/不得意 と 好きと嫌い

得意=好き  不得意=嫌い

という図式はわかりやすく、かつ成り立ちやすいものだと思います。

得意=好きなことをしている時って楽しいです。

または、「好きこそものの上手なれ」で、好きなことが得意になっていくのかもしれません。

「好きこそものの上手なれ」とはちょっとちがうニュアンスの言葉で、「下手の横好き」という言葉があります。


ここである囲碁棋士の話を。
ダウンタウンの松ちゃん浜ちゃんのファンの私は、クレイジージャーニーという松ちゃんの番組をよく観ています。
そのクレイジージャーニーという番組のいつかの放送で、藤沢秀行(ふじさわしゅうこう)という伝説の囲碁棋士が特集されていました。
今は亡き藤沢秀行先生ですが、棋聖戦という最高峰のトーナメントで前人未到の6連覇を果たしたとてつもない方だそう。この方が紫綬褒章受章の時だかに、インタビューで放った言葉が「下手の横好きでやってきただけですから」という言葉でした。もちろんそこには謙遜も照れ隠しもあるのでしょう。しかし先生は「囲碁は宇宙と同じで、有限なんだけど無限に近い、だからいまだに碁がわからない」とおっしゃいます。先生の遺訓は「強烈な努力」というもの。わからないから、下手だからもっとやりたくなる。そしてそんな下手が好きだという。

下手(不得意)が好きといえるのは素敵だと感じました。もちろん我々には秀行先生はとてつもなく囲碁が得意な人にうつるのですが。


話をまとめていくと、得意=好きの感覚は大事にしたい。だけど「不得意=好き」という図式も成り立てば、不得意なことにも楽しさを感じ、人によっては情熱をかけられるんだということです。

なないろの羽に通うお子さまの中には、運動が不得意だ苦手だというお子さまもいらっしゃいます。

けれども、運動が不得意であったとしても、好きになるか、嫌いになるかは、その子が行う運動の内容や、周囲の関わり方次第だとも思うのです。生まれた時から、運動が嫌いという感情を持ち合わせているとは思えません。


できない、けれども、楽しい、好き。

楽しい、好きだからやる。そしたら伸びた、できた!

なないろの羽では子ども達にそのように感じてもらえる関わり方を行っていきたいと思っています。





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